11月11日(火)本校体育館で、世界的に活躍するピアニスト・中村天平さんによるピアノコンサートが行われました。会場には本校生徒をはじめ、多くの保護者・地域の方々が訪れ、約1時間にわたり情熱的で繊細な演奏に耳を傾けました。 中村天平さんは、独創的な作曲と力強くも優しいタッチで知られるピアニストです。今回の公演は、俳優・高倉健さんの命日(11月10日)に合わせて、例年ログホテル「ラーチ」で実施されていたもので、ラーチの閉館に伴い会場を模索されていた幾寅婦人会から、「高校の体育館でできないだろうか」と打診がありました。高校も芸術鑑賞の機会と捉え、さらに中村天平さんの快諾により、三者の思いが一つとなって開催する運びとなりました。 体育館には中村さんのピアノの音が澄んだ空気の中に広がり、聴衆の心を静かに包み込みました。ダイナミックな演奏から優しい旋律まで、多彩な表現に観客は魅了され、最後の一曲が終わると大きな拍手が鳴り響きました。その後、生徒から中村天平さんにいくつか質問があり、答えていただきました。「ピアノの練習は10時間している」、「ピアノ以外にもドラムをたたいている」、「ピアノを弾くのが辛いときもあるが、その時は他人と比べるのではなく、昨日の自分より上手くなっているかどうかで辛さを乗り越えている」など、生徒にとっても為になる話をしてくれました。生徒は単に芸術に触れただけではなく、天平さんのピアノに対する姿勢を学びました。
今回のコンサートは、地域の思いと学校の協力が生んだ素晴らしいものとなりました。中村天平さん、素晴らしい演奏をありがとうございました。